【シングル6→3】ボルトロス軸パーティ 〜ボルチェン+拘りグロスver〜

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ガブリアス 逆鱗 地震 岩雪崩 大文字 拘りスカーフ
ブルンゲル 波乗り 鬼火 挑発 自己再生 食べ残し
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 ボルトチェンジ 挑発 達人の帯
メタグロス コメットパンチ 思念の頭突き アームハンマー 追い討ち 拘り鉢巻
ユキノオー 吹雪 草結び 宿り木の種 守る 気合の襷
ラッキー 地球投げ 小さくなる 身代わり タマゴ産み 進化の輝石


第39回苺オフ(シングル6→3・複数催眠無し・使用可能ポケモンはトレイン準拠)で準優勝した構築です。
以下個別解説。


ガブリアス 陽気 (191-170-120-90-106-169)


構築全体を見渡すと対テラキオンがネックとなっていたので、かの有名な191ガブリアスを採用しました。
スカーフガブリということで、1回舞ったウルガモスに先制して岩技を打ちたいと思いまして、雪崩を入れました。岩技枠は好みが分かれるところだとは思いますが、エッジでもH振りヨロギウルガを確定1発にはできないので、命中重視といきたいところです。最後の技は、構築内で炎技を持っているポケモンがいないので大文字を入れています。気休め程度ではありますが。

今回の構築は、ユキノオーをピン刺ししている構築なので、相手のバンギラスの選出率が自然と高くなります。よって、砂の恩恵を得られるポケモンはやはり欲しくなりますね。ちなみに、ランドロスも似たような仕事ができる上に蜻蛉帰りや地割れまで使えるため、一考の余地がありました。しかしながらロトムハイドロポンプで致命傷を負うことと、テラキオンストーンエッジを半減できない為に構築内のブルンゲルとの相性が悪かったこと、以上の2点で却下となりました。


ブルンゲル 図太い (207-×-127-106-129-83)

  • A172ガブリアスの逆鱗を食べ残し込みで確定2発耐え
  • A182ガブリアス地震→逆鱗を高乱数耐え
  • C194珠サザンドラの悪の波動を最高乱数以外耐え
  • D>B維持(特性「ダウンロード」で相手の特攻が上がるのを防ぐ為)
  • S4振り60族抜き抜き


ボルトロスに飛行タイプがついているものの、相手の格闘技の一貫性の高さは否めません。特に、格闘を思念の頭突きで潰しにいくメタグロスは、ゴウカザルに成す術がありません。いくら第4世代と比べてゴウカザルが減りつつあると言えども無視はできませんでした。ということでメタグロスユキノオー・ラッキーと相性補完が良いブルンゲルを採用しました。
また、構築段階で不安要素になりがちなパルシェンウルガモスに対しても粘りを見せられるポケモンでもあります。毒無しの投げラッキーにも挑発を打つことでご退場頂けます。痒い所に手が届くポケモンなので、穴埋めに適任です。
ブルンゲルと言えば、ハッサムやミラー意識でS90前半まで高速化することもありますが、僕の構築ではボルトロスユキノオーが相手のブルンゲルに睨みを効かせている他、この2匹をブルンを見てから投げるだけでも間に合いますので、素早さは4振りポリゴン2には先制できる程度に留めました。
アイテムはオボンでも食べ残しでも良いと思いますが、天候ダメージの兼ね合いも考慮した上で、何度か繰り出す内に使えなくなるオボンよりも残飯の方が適していると判断しました。


ボルトロス 臆病 (167-×-98-156-101-179)


構築の中心となる帯ボルトロスです。ガブリアスの前で行動できる回数が1回以上保障されている(スカーフエッジ急所&雪崩怯みを除く)というのが、サンダーやロトムと違う所であり魅力でもあります。
ボルトチェンジでダメージを与えつつメタグロス等へのチェンジを駆使して徐々にアドバンテージを稼ぐというのが主な目的です。
特性を生かす技として、電磁波・身代わり・威張る等数多ありますが、フワライドの小さくなるバトンを阻止できる挑発を入れました。他にもガッサの胞子、ウルガの蝶舞等を封じる等、一定の汎用性もあります。言うまでもないですが、ボルトロスは単体でフワライド+ガブリアスを止めることができる点を高く評価しています。


メタグロス 意地っ張り (187-188-151-×-123-94)


ボルトロスが苦手とするバンギラスユキノオー・ラティ等に打点を持てるメタグロスです。貴重な竜&氷耐性でもあります。ボルトロスボルトチェンジを持っている為、拘り鉢巻グロスを採用しました。(蜻蛉帰りがあればメタグロスが拘り追い討ちを使うこともないので、アイテムの自由度は跳ね上がるのですが…)
技構成に関しては対ランクルスにコメット、対ローブシンに思念、対サザンナットレイズルズキンや風船持ちにアムハン、対ラティに追い討ちという感じですんなり決まってしまいました。中でもランクルスだけは残りの5匹でも押されがちになるので、この構築ではコメットは必須かと思っています。不満を挙げるならば、バレットがあれば対テラキオンへの安心感が変わったなという程度です。


ユキノオー 控え目 (183-100-105-138-106-103)

  • 207-136スイクン(オボン)を草結び+2回の天候ダメージで超高乱数2発
  • 207-124バンギラス(砂補正有り)を草結びで超高乱数2発
  • A205ドリュウズの珠シザークロス確定耐え
  • A161パルシェンのロックブラスト確定5発耐え
  • D>B維持
  • 最速図太いラッキー抜き


雨パや砂パに対して天候を書き換える為に採用しました。
草技枠は「草結び」と「ギガドレイン」の2択になっていますが、僕のようなユキノオーピン刺し構築の場合、相手のユキトド対策として、天候を書き換えるという手段をとるのはまず不可能なので、最大PPが32ある草結びを採用することにしました。また、特攻に大幅に努力値を割かずともバンギラステラキオンスイクンブルンゲル等に対して魅力的な打点が入る点も評価しています。
宿り木の種は、相手の電気やブルンゲルとの鉢合わせになった時、相手ポケモンの交替を見越しての安定行動とする為に入れました。交替先のメタグロスヒードランに入ると守る+霰+宿り木で竜受けとしての機能を失わせることが可能です。(ちなみに零度でもほぼ同じ仕事はできますし、当然、ヒットした時のメリットは大きいですが、ユキノオー自体が試行回数を稼げるポケモンではない為に採用を見送りました)また、ユキノオーに交替で出てきたウルガモスに宿り木を当てることで、ブルンゲルでの処理もより安心して行うことができます。
第4世代から、ユキノオーは守るとの相性が非常に良いことが知られています。(不意なめざ炎等に弱いので様子見が必要な点、霰ダメージを稼げる点など)そこで最後の技は守るとなりました。ギガドレを切ったことによりロトムに対してのダメージソースが無くなったのですが、これは宿り木の種+守るで処理することが可能です。

このユキノオーはある程度のタイマンで居座れる耐久を維持している為、襷に拘る必要はなく、持ち物の自由度が高くなっています。天候書き換えの為にカバルドンへの後出しを頻繁に行うので、欠伸を防げるラムも候補の一つですが、今回は天候を変えるという役割を、ユキノオーが眠ってしまった後でも遂行できるという考えからサザンドラテラキオンの鉢合わせに備えるべく襷を持たせることにしました。ブルンゲルとの同居している構築の場合はこれらの攻撃範囲に対応できないので、襷の安心感は重要となってくると思います。


◇ラッキー 図太い (325-10-62-55-126-102)

  • HP奇数(再生回復仕様変更の為)
  • BD偶数(輝石で1.5倍になる為)
  • 補正無し最速


ボルトグロス構築で最後に入ったポケモンです。6匹目はウルガモス・ラティ・バンギラスポリゴン2等、様々なポケモンで試運転していました。しかしながら、いずれもサンダーもしくは水ロトムに対して薄くなり、ユキノオーがいるとはいえ雨パに対しても一抹の不安があったことは否めませんでした。
そこで、温い特殊アタッカーに繰り出すことができ、状態異常耐性のあるラッキーを採用することにしました。ユキノオーブルンゲルの組み合わせを採用している以上、相手のメタグロスの毒々にとても弱いので、状態異常耐性はとても重要です。
耐久を重視したS90前半のトドゼルガメタグロスよりも先に身代わりを出すことを重要視して、BS極振りとなりました。
技構成に関しては、いたってシンプルな物なのですが、1点だけ。毒々ではなく小さくなるを採用して全抜きできるようにしています。理由は、グライオンエアームドのような信頼に値する物理受けを採用していないので頻繁に交換しないからです。



以上の6匹によるボルトロス構築でした。特定の構築に選出段階で詰むことが少なく、組み合わせの自由度も高いので、使用感としては満足でした。対バンドリは、ドリュウズのアイテムによっては苦戦必至ですけどね…。ユキノオーに礫を採用していないので、風船を割ってからガブリアスで攻撃することができなかったりします。


◇選出回数
予選5戦+決勝トーナメント2戦
ガブリアス:5回 ブルンゲル:2回 ボルトロス:7回(皆勤)
メタグロス:3回 ユキノオー:4回 ラッキー:1回